2022.04.30
【もっと知りたい円谷英二ミュージアム その2】特撮スタジオ・ホリゾントの話
円谷英二ミュージアムでは、「もっと知りたい円谷英二ミュージアム」と題して、ミュージアムをより深く楽しめるような情報を発信します。
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その2「特撮スタジオ・ホリゾントの話」
今回は前回「その1特撮スタジオ・ジオラマの話(内部リンク)」に続き、特撮スタジオ内の、ホリゾントを紹介します。
ホリゾントとは映画や舞台の背景のことです。映像においては、特にミニチュアを用いた撮影では、その画を決める重要な技術です。
このホリゾントを、日本で初めて映画に取り入れたのは、円谷英二監督でした。
ミュージアムの特撮スタジオには、3つのホリゾントがあります。
「映画のセット」を模した2つのミニチュアと、もう1つは撮影所が実在する場所の「実際の空」を模して壁面に描いたものです。
手前に2つの撮影ミニチュア。奥の壁面ホリゾントは、撮影所が実在する世田谷の空を表現しています。
ミニチュアセットの空。撮影ステージで「須賀川市のミニチュアセット」に用いる背景です。
こちらもミニチュアセットの空。実在した巨大なプールの背景です。
撮影所からは遠く離れていますが、美しい富士山をリクエストしました。
この「本物よりリアルな空」を手掛けたのは、英二監督のもと背景美術に携わってきた島倉二千六氏です。
ミュージアムでは、3つのホリゾントのメイキングを映像にして公開しています。
ミュージアムでは、画面を通して見ると肉眼よりもリアルに見える、ホリゾントの醍醐味を、お手持ちのスマホでも体験できます。
今回は、ホリゾントについてお届けしました。
次回以降も円谷英二ミュージアムの魅力をお伝えしていきます。