エレベーター前入口にスタッフのおすすめ本コーナーを設置しました。

今年は、円谷英二監督生誕120周年。その記念すべき年に、英国で発見された幻のフィルム「かぐや姫」の里帰りが実現されたことを祝し、

今回は「かぐや姫」をテーマに、スタッフがおすすめする書籍をご紹介します。

幻のフィルム「かぐや姫」とは・・・

 1935年J.Oスタヂオ製作、配給による竹取物語を題材としたミュージカル仕立ての音楽映画です。監督は田中喜次 (たなか・よしつぐ)、撮影は円谷英二が担当。作品内では、多重露光、ミニチュア、プールなどを多彩な技術を駆使した特撮カットを観ることができます。
 日本から英国にフィルムが渡った経緯については、1936年にさかのぼります。ロンドン日本協会が、英国人や現地邦人向けの上映会を企画し、在英日本大使館に「日本の可憐な伝説、童話を題材にした映画がほしい」と依頼しました。同大使館から相談を受けた外務省が、外郭団体の国際映画協会に作品選定を委嘱し「かぐや姫」が選定され、その後、同協会の監修によりオリジナル作品(75分)の短縮版(33分)が作成され、その作品が英国に渡ったと言われています。
 発見の経緯は、2015年5月のこと。ロンドン在住の映画史研究家ロジャー・メイシー氏から、英国映画協会( BFI )に本作のフィルムが現存しているという情報が寄せられ、同年10月にBFIの保存センターで、日本の国立映画アーカイブ研究員が現地調査を実施。その結果、短縮版の「かぐや姫」であることが明らかになりました。その後、6年にわたるBFIとの収集交渉を経て、日本への里帰りが実現しました。

今回おすすめする書籍は

・NHK 歴史発見〔4〕

・竹取物語

・円谷英二 ~日本映画界に残した遺産~

・一生に一度は観たい超面白いSF映画

・かぐやひめ

・あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界

の全6冊です。

 かぐや姫おすすめ本コーナー

それぞれの書籍についてスタッフがPOPで紹介しています。

この機会にぜひ、円谷英二ミュージアムへお越し下さい。

また、円谷英二ミュージアムでは「空想アトリエ」エリアに模型の展示と本を配架していますので併せてお楽しみ下さい。