おえかきミュージアムでは、スタッフが交代で「おえかき」をしてミュージアムのご案内をしています。

今回紹介するのは特撮世界と環境学に展示されている「ヘドラ」です。

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ヘドラ/ゴジラ対ヘドラ(1971)©TOHO CO.,LTD.

ヘドラは1971年公開の映画「ゴジラ対ヘドラ」でゴジラと闘う怪獣です。
1970年代の日本は高度経済成長の真っただ中。
企業は生産性を重視し、工場から出る廃液や排煙が環境に与える影響は軽視され、各地で公害問題が深刻となった時代でした。
海の汚れヘドロから生まれ、工場の煤煙を吸って大きくなるヘドラは、そんな世相を反映して生まれたのです。

とは言え、予想外の形に姿を変え空をも飛べる、気味悪いけれどどことなく愛らしい、憎み切れないヒールです。

当ミュージアムでは、不気味な姿かたちに皆さん興味津々。意外と可愛いと人気者です。

展示されているのは、空想アトリエ内の特撮世界と環境学のコーナー。

このコーナーでは、原水爆反対の視点を貫いた1954年公開の「ゴジラ」がそうであったように、環境問題や科学技術に警鐘を鳴らす特撮世界を紹介しています。

絵本から専門書まで幅広い分野の関連書籍も配していますので、怪獣だけではない、環境学という違った視点で特撮の世界をご覧ください。

スタッフ堀井がご紹介しました。

次回をお楽しみに。