おえかきミュージアムでは、スタッフが交代で「おえかき」をしてミュージアムのご案内をしています。

今回紹介するのは空想生物学に展示されている「ゴジラ骨格」です。

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ゴジラ骨格/ゴジラ(1954) ©TOHO CO.,LTD.

1954年公開『ゴジラ』のラストシーンで、芹沢博士が開発した「オキシジェン・デストロイヤー」によって白骨化し、東京湾に消えるゴジラ。
映像では細かく観察することは難しかった、「あのシーンのゴジラ」をじっくりとご覧いただくことができます。

細部までつくり込まれた骨格を見ると、「怪獣」はただの想像でも、生物の単純な巨大化だけでもない、生物学をもとにつくりあげられた生物だと認識していただけると思います。

展示されているのは空想アトリエ中央の「空想生物学/特撮怪獣を解剖する」のコーナーです。

ここでは、ゴジラと実在生物のあいだをテーマに、ゴジラのデザインに影響を与えたと考えられる要素と共に、造形やグラフィックを展示しています。

ゴジラは、一般的に知られているティラノサウルスやステゴサウルスなどの恐竜の姿を重ね合わせた特徴を持っています。
例えば、「ゴジラが尻尾を地面に接して体を支えるようにしている姿」なのは、「公開当時にティラノサウルスは直立していたと考えられていたため」という点です。

当時の研究では、「尻尾」は体重を支えるためのものと考えられていましたが、近年では生体力学の研究から、地面にはつけずバランスを取っていたと推測されており、前傾姿勢となっています。「尻尾」が動きを決める重要なものなのは、特撮の怪獣だけでなく、現実の生物も同様なのです。

08ティラノサウルス08.jpg同様に、「ドラえもん」の劇場アニメでも、1980年公開の作品のティラノサウルスは直立した「ゴジラ立ち」ですが、2006年公開の作品では前傾姿勢で描かれています。
特撮などの創作物と、現実の科学との密接なつながりが分かりやすい例ですね。

みなさんもゴジラの外見と見くらべて、どのような要素がどう関連しているか、想像しながら観察してみてはいかがでしょうか。

空想生物学の書棚には、生物の骨格に関する書籍も配されていますので、展示と併せてご覧いただき、お楽しみください。

スタッフ佐藤がご案内しました。次回もお楽しみに。