おえかきミュージアムでは、スタッフが交代で「おえかき」をしてミュージアムのご案内をしています。

今回紹介するのは空想生物学に展示されている「ラドンのたまご」です。

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ラドンのたまご/空の大怪獣ラドン(1956) ©TOHO CO.,LTD.

「ラドン」は、映画『空の大怪獣ラドン』(1956)に登場する巨大な翼竜です。

プテラノドンが巨大化した怪獣で、音速を超える速さで飛翔し、あらゆるものを風圧で吹き飛ばし破壊します。

このラドンによって破壊されるミニチュアの街ので完成度は素晴らしく、英二監督の手掛けた映画の中でも、最高傑作のミニチュアセットともいわれます。

街のミニチュアセットとして精巧につくられているだけでなく、ラドンの起こす風によって壊れていく街並みのリアルさは見逃せません。

トラックが飛ばされ、ひしゃげてしまう様子、西海橋が崩れ落ちる様子、ビルが倒壊する様子、瓦葺の建物の瓦が1枚1枚吹き飛ばされる様子など例をあげれば枚挙に暇がありません。

今回ご紹介するのは、そのラドンのたまごです。

ラドンがたまごから孵るシーンはストップモーションで撮影されています。

少しずつ、少しずつたまごにひび割れを作って1コマごとに撮影し、ほんの数秒のシーンのために、8時間もの時間を費やしたそうです。

展示されているのは、空想アトリエ中央の「空想生物学/怪獣の子ども時代?」のコーナーです。

同コーナーでは、怪獣のたまごだけでなく、本物の鳥のたまごも展示されています。

夏休み中には、もっと身近にたまごを見ていただけるよう、たまごの特設展示を行います。

題して「かえってきたいろいろたまご」、展示期間は令和2年8月1日から8月31日までです。

鳥のたまごだけではなく、今年は虫のたまごも展示します。ちょっと気味が悪いものもあるかもしれませんが、どうぞご覧ください。

展示と併せてスタッフのおすすめ本コーナーも設置します。図書館としてもご利用ください。

スタッフ堀井がご案内しました。次回もお楽しみに。