おえかきミュージアムでは、スタッフが交代で「おえかき」をしてミュージアムのご案内をしています。

今回紹介するのは、「モーリス・ファルマン式飛行機」です。

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                                                       モーリス・ファルマン式飛行機(モ式ロ号水上機) 

今回ご紹介するのは、「モーリス・ファルマン式飛行機」(モ式ロ号水上機)です。

円谷英二監督は飛行機が大好きな少年でした。モーリス・ファルマン式複葉機の写った絵葉書を子供のころから大切にしていて、飛行機の操縦士になり空を飛びたいというのが夢でしたが、夢はかなわず、映画の道に進みました。

円谷英二監督の憧れの機体は、第一次世界大戦中の1914年に起きた「青島の戦い」を題材にした映画『青島要塞爆撃命令』(1963年公開)に登場します。

円谷英二監督はこの『青島要塞爆撃命令』で特技監督を務めています。
この映画は、飛行機好きの円谷英二監督ならではの緻密な描写による複葉機のリアルな飛行シーンや、特殊効果によるクライマックスのトンネル内での迫力ある列車の連続爆破シーンが印象的な、監督のすごさが詰まった作品です。

モーリス・ファルマン式飛行機は、tetteとの5階のミュージアムから3階の図書館まで3階層にわたってつながる大きな吹抜けに、空中に飛行機が軌道を描くように展示しています。
なお、円谷英二ミュージアムの展示は「円谷英二クロニクルボックス」、「空想アトリエ」、「特撮スタジオ」、「円谷英二ネットワークウォール」の大きく4つのコーナーに分けており、「円谷英二クロニクルボックス」コーナーでは、特撮の神様とも呼ばれた円谷英二監督の生涯を7つの時期に分けて紹介しています。

パイロットになる夢は破れてしまいますが、様々な困難をのりこえ「特撮の神様」と呼ばれるようになっても、飛行機への憧れや夢を抱き続けた飛行機少年としての円谷英二監督をここでは知ることができます。

また、空想アトリエにある「空想機械学」コーナーには、映画に登場する架空の飛行機や実在の飛行機に関する本も配架しておりますので、こちらも併せて、お楽しみください。

スタッフ小林がご案内しました。
次回もお楽しみに。