今年3回に渡って開催してきた(仮称)須賀川市市民交流センター準備企画、一緒につくる、考えるワークショップ「かえりたくなる街のつくりかた」の第三回目のテーマは”場づくり”です。ゲストは全国各地の地域で、「場作り」を通してコミュニティ拠点をつくってきたgood mornings 代表の水代優さん。みんなで場づくりを考えよう!と銘打って、水代さんと彼のスタッフがこれまで取り組んできたさまざまなプロジェクトを紹介してもらいました。



復興支援の宮城県ゆりあげ朝市の話や、館山のヘルスコンシャスコミュニティ、神田の地域活性化プロジェクトや、丸の内の幾つもの取り組み、熊本や岡山の商品開拓や開発の話、そしてストーリーと身の丈にあった一歩、無限の可能性を秘めたおもてなしの葉山の海の家の話。溢れるプロジェクトのエピソードをすべて聴くには時間がいくらあったも足りないほど!




後半はグループワーク。”場づくり”のヒントは、かけ算によって生まれるコラボレーション。須賀川の魅力と何を掛け合わせたら、面白くなり、ひとりでも多くのひとに伝えられることができるのか。みんなで考えました。



1(=市民交流センター)は1でしかないから、できるだけ、おもしろくて情報発信力をもっているところとコラボレーションを探すこと!と水代さんからのアドバイス。そしてプロジェクトの成功の鍵を握るのは、熱狂的なファン3人をつくることとも!自分がやっていることをおもしろおかしく話すことは簡単だけれど、自分と同じレベルで同じような気持ちで「最高!」と話してくれるひと(=熱狂的なファン)を見つけることは本当に難しいと水代さん自身も感じているとも話してくれました。




途中、ワークショップの様子を見に橋本市長が立ち寄ってくれました。



各グループ話し合ったことを発表し合いました。



須賀川の名菓「くまだぱん」に着目し、森永アイス(市内に森永の工場がある)とコラボレーションする事によって、伝統のお菓子を新しくする「くまだパンだアイス」案。



自然や公園、歴史建造物が多いこと、坂が多いことを須賀川の魅力にあげ、街を歩くことを目的とした「Walking station」案は、靴メーカー、ニューバランスとコラボレーションして、須賀川オリジナルのシューズを作り、歩くことからはじまる街の魅力体験を提案。



施設1Fのあきない通りの長さが100メートルあることを活かし、ライザップ、ミズノ、タニタといった健康を促すメーカと組んで健康都市構想を提案したチームの企画名は「宇宙最強の地方都市須賀川でやる宇宙一健康な運動会」。



地元においしい飲食店が多いことを須賀川の魅力に取り上げ、教育機関とコラボレーションさせた、年代を問わずみなで体験しながら学ぶ「After School」案。高校の陸上部の所属する高校生からは、須賀川市内に競技場がないことから、あきない通りに練習ができるような環境をつくりたいとの意見もでました。



最後は参加者のみなさんとゲスト水代さんとの記念撮影。水代さんからは、考えているだけではだめ。失敗したことはノウハウとなって蓄積されていくので、小さい成功体験でもいいからやってみることが大切とアドバイスをもらいました。そしてなにより大切なことは「折れない心!」と水代さん。そのためにも、わくわくすることに体力と時間を費やすこと。そう、自分たち自身が楽しくないといい場は生まれない。一生懸命になりすぎていると、あたりまえのことを忘れてしまいがち。「あらゆる壁を扉に変えよう」というメッセージももらいました。(仮称)須賀川市市民交流センターのプロジェクトもまだまだ始まったばかり。市民のみなさんとワークショップを積み重ねていくことで、須賀川の強みを施設に反映できるよう、市民のみなさんがいきいきと活動できる場をつくっていけるよう、メンバー一同、市民のみなさんと一緒にこれからも取り組んでいきたいと思っています。