12月5日(土曜日)にtetteシネマ「盆唄」を上映しました。

午前と午後の2回上映でしたが、どちらの回もたくさんの方にご来館いただきました。

東日本大震災から4年経過した後も、福島県双葉町の人々は散り散りに避難先での生活を送り、先祖代々守り続けていた伝統「盆唄」存続の危機にひそかに胸を痛めていました。

そんな中、双葉町の人々は、100年以上前に福島からハワイに移住した人々が伝えた盆踊りが「フクシマオンド」となって現地の日系人に踊られているのを知り、自分たちの伝統を絶やすことなく後世に伝えられるのでは、という希望を胸に持ち、ハワイのマウイへ向かう姿やその背景を映し出したドキュメンタリー映画でした。

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各回終了後に、映画のアソシエイトプロデューサーを務めた写真家の岩根愛さんと、双葉町から現在も避難先で生活している映画では中心人物として出演している今泉さんから舞台挨拶をいただきました。

今泉さんからは、「ハワイの人々が日本の文化を大事にしているので、日本人はもっと日本の文化を大事にして欲しい。」とお話がありました。

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(舞台挨拶をする岩根氏(舞台上手前)と今泉氏(舞台上奥))

中央図書館に所蔵してある関連書物を配架したところ、帰り際に多くの方に手に取っていただきました。

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tette内カフェ「OrdinaryCoffee(外部リンク)」がドリンクを提供し、tetteパートナーズクラブのみなさんが受付やドリンクの配布を行いました。

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tetteシネマは一般の映画館ではなかなか観ることができないような、芸術性の高い作品などを上映します。

今後の開催については、ホームページやちらし、インスタグラムなどでお知らせしますのでお楽しみに。

tetteでは、イベントの開催にあたり、感染症対策につとめています。

tetteシネマ関連企画

tetteシネマ関連企画として、岩根愛写真展「FUKUSHIMA ONDO」と市民大学「FUKUSHIMA ONDO~ハワイから福島へ渡った唄~」を開催しました。

岩根さんはハワイにおける日系移民に注視し、移民を通じたハワイと福島の関わりをテーマに制作しており、その写真集「KIPUKA」で第44回木村伊兵衛賞を受賞されました。

岩根愛写真展「FUKUSHIMA ONDO」では、映画「盆唄」制作きっかけとなった、ハワイと福島の盆踊りの写真を中心に展示しました。

12月2日(水曜日)から12月8日(火曜日)までの7日で、延べ1,000人を超える入場がありました。

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市民大学「FUKUSHIMA ONDO~ハワイから福島へ渡った唄~」では、岩根さんから双葉町の人々との出会いや思い出、ハワイの人々へ「盆唄」を伝えた背景や体験談など、とても貴重なお話ししてくれました。

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映画上映だけではなく、関連企画の写真展と講演を開催できて、より「盆唄」を深く知れ、そして移民の苦労や故郷の大切さを改めて考えさせられる企画となりました。

tetteでは、イベントの開催にあたり感染症対策につとめています。